ヴェトモンがマルジェラから受けた5つの影響
ヴェトモンがマルジェラから受けた影響についての記事を見つけました。
何かの注目のヴェトモンですが、日本のファッション誌でこんな風に端的に書かれることって少なくないですか?原記事と合わせてご覧下さい。左がヴェトモン、右がマルジェラの写真とのことです。
1 再構築された衣服
・マルジェラの脱構築的な哲学を踏襲して、ヴェトモンの服はバラバラに切られた後につなぎ合わされる。
・Tシャツやジーンズをはじめとする全ての服は、生地が不揃いに切られて再構築され、野暮でサイズの合わないシルエットになっている。
・ヴェトモンの人気のフーディやクルーネック(スウェット)は、2つのネックラインを用いて上記と同様の方法で組立てられている。そのためこれらの服は、前からだけでなく後ろ前でも着用できる。
・ヴェトモンの2016SSコレクションのオーバーシャツでは、2つのシャツがつなぎ合わされている。
2 DHL社のロゴ
・ヴェトモンは、不真面目なマークを服につけることを好むが(例えば、警察や警備員の服のレタリングを使用している)、DHLのロゴがプリントされたTシャツは、ロゴを用いた商品の中でも最も注目された(ゴーシャ・ラブチンスキーの2016SSのファッションショーにおいて、ゴーシャ本人がこのTシャツを着用した)。
・過去にマルジェラは、細かく切ったDHLのロゴをプリントしたジャーマントレーナーをリリースしている。
・一方ヴェトモンは、非常に長いコットンTシャツにDHLのロゴを使用している。
3 オーバーサイズのサイズ感
・近年流行のオーバーサイズは、マルジェラの歴史においても見ることができる(とりわけマルジェラの2000AWコレクションにおいて)。マルジェラの大きくうねるズボン、圧倒するようなアウター、ダボダボのスカートは、大きくて目立つシルエットという新しい美を構築したが、それはヴェトモンの服にも強く反映されている。
・マルジェラの2000年のジャケットにおける彫刻的で膨らんだ袖は、ヴェトモンのトレンチコートやレザーバイカージャケットにおいて見ることができる。
4 パッチワークデニム
・マルジェラの1999SSでは、不ぞろいな生地を継ぎ合わせたパッチワークジーンズをリリースした。
・ヴェトモンのジーンズは、はさみでレギュラージーンズを切る金欠の人々からインスピレーションを受けた未処理の段状の裾のものだ。
・ヴェトモンの他のジーンズでは、ポケットがスライドダウンしたように見える、サイドシームでデコボコにつなぎ合わされたものがある。
5 服のボディを横切るロゴ
・このヴェトモンのTシャツは、“Deutschland”の文字がTシャツのボディ・長い袖にプリントされている(デナム・ヴェザリアが青春時代を過ごしたドイツに対するオマージュである)。
・類似のデザインは、マルジェラの1999SSのコレクションのスーツジャケットにおいて用いられている。
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